通夜で寝ずの番はする?しない?【葬儀のプロが現代の通夜を語る】

通夜で寝ずの番はする?しない?【葬儀のプロが現代の通夜を語る】

こんにちは。
葬儀・終活アドバイザーであり、
「あなたの葬儀」代表の堺です。

これから通夜を終えようとしている人の中で、
寝ずの番をしようと考えている人はいませんか?

通夜で行う寝ずの番とは、
ローソクや線香の火が消えないようにするための
見張りとしての役割を意味します。

しかし葬儀を経験したことがない人からすると、
するべきかしないべきか迷ってしまう
ところですよね。

そこで本記事では通夜の番はするべきか、
それともしないべきか、約6年間葬儀業界で
働いてきた私がお答えさせていただきます。

本記事を読めば寝ずの番をする意味が
分かるだけでなく、寝ずの番における
注意点が分かるはずですよ。

通夜に寝ずの番とは?

通夜に寝ずの番とは?

寝ずの番とは、
『通夜の後に翌朝まで故人を見守る』
ことを意味します。

そして寝ずの番をする理由は諸説あり、

  • 夜通し故人を見守るため
  • 悪霊などに取り憑かれないようにするため
  • 魂を彷徨わせないようにするため

などと言われています。

夜通し故人を見守る

夜を通して故人を見守り続けることに、
どう言った意味があるのか、
昔の葬儀を知らない人からしたら
意味が分からないかもしれませんね。

しかし昔の医療が発展していなかった時代では、
お通夜が終わった夜に故人が息を吹き返すという
事例があったのです。

今はちゃんとした医療体制が整っているので
生き返るということはありませんが、
そんな昔の出来事があったおかげで
今でも同じ風習が続いています。

ただ故人との別れを惜しんで、
寝ずに昔の思い出を振り返るために行う
という考え方もあるんですね。

悪霊などに取り憑かれないようにする

悪霊などに取り憑かれないようにする

極楽浄土に行ってもらうために
通夜の番をするという考え方の地域もあります。

人はなくなると悪霊に取り憑かれやすくなり、
悪霊に取り憑かれると極楽浄土に行けないと
言われているのです。

しかし寝ずの番をして見守り続けることで、
悪霊を故人に近づけさせないような役割があるという
考え方もあります。

魂を彷徨わせないようにする

魂が彷徨わないようにするために
線香や火を消さないように寝ずの番をするという
考え方の地域もあります。

人は亡くなると魂となって現世を彷徨うが、
だんだん帰ってくる場所が分からなくなる時が
あると言われているんですね。

しかしそんな時に自分の居場所が分かる
線香やローソクの火を見つけることで
魂が彷徨うことはなくなると言われています。

通夜で寝ずの番をしない人が増えている

通夜で寝ずの番をしない人が増えている

ではそんな通夜における寝ずの番は
現代においてするべきか、
それともしないべきなのでしょうか?

結論として、寝ずの番というのは義務であり
絶対ではありません。
あくまで風習によりますが、必ずしなくては
いけないというわけではないのです。

さらに半通夜などの新しい葬儀の形により、
寝ずの番をしない人が増えてきているという
事実があります。

半通夜の影響で寝ずの番をしない人が増えている

半通夜とは、日付が変わる前に通夜を終える
現代ならではの考え方です。

早めに通夜が終わるという意味合いで、
「通夜の番」という風習自体が
なくなりつつあります。

他にも現代では昔と違って亡くなった人が
急に息を吹き返すという事例がなくなり、
故人を見守らなくてはいけないという義務が
なくなってきました。

さらに火が絶えないようにするために
LEDのローソクが置かれたり、
渦巻型の線香を使って寝ている間もずっと
線香をつけ続けれるという工夫もなされています。

寝ずの番をすると次の日の身体への負担も
大きいということもあるので、
必然的にしないという選択を選ぶ人が
増えたのでしょう。

地域によっては寝ずの番を続けている地域もある

ただし地域によっては、昔ながらの
寝ずの番を風習として守り続けている
地域もあります。

特に田舎の地域で守っていることが多く、
実際に私が住んでいた香川県でも
寝ずの番は絶対にしなくてはいけないと
考えている人もいました。

寝ずの番は絶対しなくてはいけない
わけではなくなってきていますが、葬儀における
昔ながらのマナーであり風習でもあります。

もし寝ずの番をするかどうかで迷ったら
その地域の風習に詳しい人に聞いてから、
するかしないかを検討してみては
いかがでしょうか。

通夜で寝ずの番をする人が守るべき注意点

通夜で寝ずの番をする人が守るべき注意点

では通夜の寝ずの番をするとなった場合、
どのような注意点に気をつけて通夜の夜を
過ごした方が良いのでしょうか?

結論として、以下の点に気をつけながら
寝ずの番をするようにしましょう。

  • 服装はラフな格好で取り組む
  • 1人ではなく複数で交代しながら番をする
  • 眠い時は無理せず寝る

詳しく解説していきます。

服装はラフな格好で取り組む

通夜の夜だからといって、服装も
通夜式が終わった時と同じでなくてはいけない
という決まりはありません。

あくまで故人を見守ることが目的なので、
服装にはマナーやルールなどはないのです。

例えばパジャマでも簡単なTシャツでも、
しっかりと故人を見守っていれば
問題はありません。

故人とゆっくり過ごす時間でもあるので、
故人が生きていた頃に話をしていた時と
同じような服装が望ましいかもしれませんね。

1人ではなく複数で交代しながら番をする

1人ではなく複数で交代しながら番をする

寝ずの番というのは1人ではなく、
必ず複数で交代しながら番をするように
しましょう。

夜をずっと1人で寝ずの番をしてしまうと、
それこそ次の日に眠気が襲ってきたり、
最悪の場合には体調を崩してしまう可能性が
出てきてしまいます。

また寝ずの番をする人に決まりはありません。
故人への愛情が深い人が請け負ったりするので、
最後のお別れをしっかりしたい人に
一任するようにしましょう。

眠い時は無理せず寝る

寝ずの番をずっとしていると眠くなるものですが、
眠い時は無理せずに寝るようにしましょう。

先述でも書きましたが、
寝ずの番は絶対しなくてはいけないわけでなく
しない人の方が増えてきているのが
現状となります。

次の日に影響が出てしまい周りに
迷惑をかけてしまうぐらいなら、早めに休んで
次の日にしっかりとお別れをした方が
亡くなった人も嬉しく感じるはずです。

ただ寝るとなった時は、
火元を残しているのは危険なので、
必ずローソクと線香の火を消してから
寝るようにしましょう。

まとめ|通夜で寝ずの番をするのは絶対ではない

通夜で寝ずの番をするのは絶対ではない

ここまで通夜の寝ずの番に関する情報を
まとめていきました。

近年は新しい葬儀の形が増えてきており、
葬儀に対する考え方も大きく変わってきました。
そんな中で寝ずの番というのは、
しない人の方が増えてきているのが現状です。

昔ながらの風習を守ることもいいですが、
なぜ寝ずの番をするかを理解してから
するかしないかは遺族と相談をしながら
決めてみてください。

寝ずの番は絶対ではなく、
少しでも体調を万全な状態でお別れをしたいなら
寝ずの番をしないという選択も
問題ないはずですよ。

それでは以上です。
ありがとうございました。

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