こんにちは。
葬儀・終活アドバイザーであり、
大手葬儀社に6年間勤めた経歴がある
「あなたの葬儀」代表の堺です。
初めて葬儀を執り行うことになった人や
葬儀のことを調べようと思った人の中で
以下のような疑問をもたれた方はいませんか?
- 通夜と告別式の意味の違いとは?
- 通夜と告別式の流れの違いとは?
- 通夜と告別式のかかる時間の違いとは?
- 通夜と告別式のマナーの違いとは?
通夜と告別式という言葉は知っているものの、
それぞれの違いが分からないという人も
多いのではないでしょうか。
もしこれから葬儀に参列する人ならば、
それぞれの違いは明確にしておきたい
ところですよね。
そこで本記事では、
通夜と告別式の違いを明確化していきました。
本記事を読むだけで葬儀と告別式の
違いがはっきりとわかるので、
ぜひ参考にしてみてくださいね。
通夜と告別式の意味の違い
まずは通夜と告別式の意味の違いについてです。
そもそも葬儀とは、1日目に通夜。
そして2日目に告別式を執り行うのが
一般的となります。
ではそんなお通夜と告別式ですが
それぞれなぜ執り行う必要があるのでしょうか?
意味を順番に見ていきましょう。
通夜を執り行う意味
お通夜とはその名の通り、夜を通して
故人を見守ることを意味しており、
遺族や親族だけでなく故人と親交関係が
深かった人と最後の夜を過ごす儀式です。
一昔前まではローソクや線香を消すと
- 悪霊などに取り憑かれる
- 魂が現世で彷徨ってしまう
と言われてきたこともあって、
「夜を通して寝ずの番をして火の元を見る」
ということもありました。
しかし近年は火の元が危なかったり、
次の日の告別式において肉体的負担が
残ってしまうという理由で、早めに
通夜を終わらす『半通夜』が増えてきたのです。
半通夜が当たり前になってきた
通夜の場合は夜を通して故人を
見守るということで、1日がかりで
故人を見守り続けなくてはいけません。
しかし半通夜の場合は、
開式から閉式までの時間で2〜3時間程度で
終わらせることができます。
そこから地域によっては、
『通夜振る舞い』を親族や参列者に
振る舞ったりして参列してくれたことに
喪主が感謝の意を示していくのです。
ただお通夜とはそもそも、故人と親しい人が
最後の時間をゆっくり過ごすという意味合いも
あるので、泊まらない場合にはその場を
早めに離れるようにしましょう。
こんにちは。葬儀・終活アドバイザーであり、「あなたの葬儀」代表の堺です。通夜後が無事に終わったけど、その後葬儀場に泊まるべきか悩んでいる人はいませんか?普段生活していて葬儀場に泊まることはなかなかありませ[…]
告別式を執り行う意味
告別式は遺族や親族だけでなく
故人と親交関係が深かった人と
最後のお別れをする儀式です。
似た言葉で「葬儀式」とも言われがちですが、
正確には意味合いが異なります。
「葬儀式」の本来の意味は、家族や親族などで
ご冥福を祈る儀式です。
しかし近年は2つを合わせて
葬儀・告別式というようになってきたり、
両方の意味合いを合わせた儀式のことを
告別式とも言うようになってきました。
通夜とは違ってお別れの儀式もあるので、
お棺の周りに集まって参列者みんなで
お別れをするのも告別式ならではの
進め方になりますね。
葬儀を執り行う理由に関しては
以下の記事でもくわしくまとめているので、
気になる方はチェックしてみてください。
こんにちは。葬儀・終活アドバイザーであり、大手葬儀社に6年間勤めた経歴がある「あなたの葬儀」代表の堺です。よく葬儀となると「執り行う」という言葉を耳にしますが、そもそもどのような意味があるのかご存知でしょうか[…]
通夜と告別式の流れの違い
ここまで通夜と告別式の意味の違いを
紹介してきました。
ではそんな通夜や告別式は、
どのような流れで進めていくのでしょうか?
そこでここでは、通夜と告別式の
基本的な流れを紹介してきます。
通夜の流れ
通夜の流れですが、一般的な葬儀の場合は
以下のような流れで進んでいきます。
- 故人が式場へ移動
- 受付の準備・受付の開始
- 僧侶入場・読経
- 焼香
- 僧侶法話
- 喪主の挨拶(または参列者の見送り)
- 通夜振る舞いを振舞う
それぞれの宗派によって流れが
前後する場合もありますが、基本的には
上記のような流れで進んでいきます。
それぞれどれぐらいの時間がかかるかは
後ほど記述していきますが、
全体でお通夜は約2時間の時間がかかってきます。
通夜の流れに関しての詳細は
以下の記事で詳しくまとめているので、
何をすべきか分からないという方は
チェックしてみてください。
こんにちは。葬儀・終活アドバイザーであり、「あなたの葬儀」代表の堺です。葬儀を経験したことがない人からすると、「お通夜はそもそも何をするものなの?」と疑問を感じている人はいませんか?なんとなくのイメージはある[…]
告別式の流れ
次に告別式の流れですが、
主には以下のような流れで進んでいきます。
- 故人が式場へ移動
- 受付の準備・受付の開始
- 僧侶入場・読経
- 焼香
- 読経終了
- 弔辞・弔電拝読(読経中に読むこともある)
- 喪主の挨拶
- お別れの儀
- 出棺
基本的には通夜の流れと似ていますが、
最後にお別れの儀と出棺があるという点で
違いがあります。
お別れの儀とは、
故人に最後のお別れの言葉を伝えたり
お棺にお花を入れたりする儀式です。
時間が許す限りは故人とのお別れを
偲んでも問題はないので、遺族や親族は
最後にゆっくりと故人の弔いをすることが
できます。
そしてお別れが済んだら、最後に
参列者に見送られながらの出棺となり、
告別式が終了となるのです。
通夜と告別式の時間の違い
ここまで通夜と告別式の流れの違いを
紹介してきました。
ではそれぞれ通夜と告別式は、
どれぐらいの時間がかかってくるのでしょうか?
それぞれ詳しいタイムスケジュールを
まとめたので、詳しく見ていきましょう。
通夜にかかってくる時間スケジュール
通夜にかかってくる時間のスケジュール表を
以下にまとめました。
一般的な通夜は夕方〜夜に行われるもので、
特に18時〜19時で執り行われることが多いのが
特徴の1つです。
今回はそんな18時開式を意識した
スケジュール 表をまとめてみました。
時間 | 項目 |
17:00〜17:30 | 式場に棺を安置 遺族や親族が式場に入場 |
17:30 | 受付開始 |
17:45 | 葬儀担当者と通夜における進行チェック |
18:00 | 僧侶入場 & 通夜式開始 |
18:05 | 読経 |
18:15 | 焼香 |
18:30 | 読経終了(僧侶の法話) |
18:40 | 喪主お見送り |
18:50 | 棺を部屋に再び安置 |
19:00 | 通夜食(通夜振る舞い) |
(かかった時間)約2時間 |
スケジュール表を見たらわかるように、
通夜にかかってくる時間は約2時間です。
宗教や宗派、地域の風習によって
多少時間が前後する場合もありますが、
基本的には上記の通りに進んでいきます。
受付などは30分前から空いていることが
多いので、もし参列する場合には
遅刻をしないように注意をしましょう。
告別式にかかってくる時間スケジュール
次に告別式にかかってくる時間の
スケジュール表を以下にまとめました。
一般的な告別式は9時〜14時の間で開かれ、
特に10時開式の場合が多いです。
なので今回は10時を開式時間と設定して、
スケジュール表をまとめました。
時間 | 項目 |
9:00〜9:20 | 式場に棺を安置 遺族や親族が式場に入場 |
9:00〜9:30 | 受付開始 |
9:40 | 葬儀担当者と告別式における 最終進行チェック |
9:45 | 喪主が僧侶に挨拶 (お布施を渡す場合もある) |
10:00 | 僧侶入場 & 告別式開始 |
10:05 | 読経 |
10:20 | 焼香 |
10:30〜10:40 | 読経終了 |
10:40 | 弔辞・弔電拝読 (読経中に読まれることもある) |
10:45 | 喪主挨拶 |
10:50 | お別れの儀 |
11:00 | 出棺 |
(かかった時間)約2時間 |
地域や宗派によって多少の時間の誤差や
進め方に違いはありますが、
基本的には上記の通りに進んでいきます。
告別式にかかってくる時間も約2時間で、
通夜との時間の差はほとんどありませんね。
ただし告別式は遺族の悲しみが深い場合などは、
なかなか予定通りに式が進まないというケースも
少なくないので注意が必要です。
実際には葬儀スタッフが段取りをしてくれますが、
火葬場に遅れたりするとトラブルの元なので、
時間通りに式を進めることを意識しましょう。
通夜と告別式の日程の決め方
ここまで通夜と告別式の時間の違いについて
まとめてきました。
ではそんな通夜と告別式の時間ですが、
どのようにして決めていくのでしょうか?
結論を言うと、通夜の場合は以下の手順で
通夜の時間や日程を決めていきます。
【通夜の日程の決め方】
- 遺族が通夜に来れそうな日程や時間帯を考える
- 遺族の会社関係や友達が来れそうな時間帯を考える
- 希望する通夜時間をお寺に伝えてOKの確認を取る
- 通夜の日程や時間帯を決定する
そして告別式の日程の決め方ですが、
通夜と似ている部分があるものの
若干違いがあります。
【告別式のスケジュールの決め方】
- 葬儀社に火葬場の空き状況を確認してもらう
- 火葬場の空き状況から日程や時間帯を検討する
- 遺族に負担をかけさせない時間帯を検討する
- 希望する日程や時間をお寺に伝えてOKの確認を取る
- 告別式の日程や時間を決定する
上記の通り。
基本的に葬儀というのは、遺族の思い通りに
決まらないケースがほとんどです。
実際には僧侶や火葬場、遺族の都合によって
日程や時間が左右されてしまいます。
なので通夜や告別式の日程を決めるとなったら、
十分注意をして決めていかなくてはいけません。
詳しい日程の決め方は以下の記事で
詳しくまとめているので、気になる方は
ぜひチェックしてみてください。
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まとめ
ここまで通夜と告別式の違いを項目別で
詳しくまとめていきました。
通夜と告別式は意味合いが異なるものの、
亡くなった故人を弔う儀式であることに
変わりはありません。
また葬儀において何より大切なのは、
葬儀式に参列しつつ弔意を示すことです。
お通夜や告別式に参列をする際には
遅刻をしないようにするなどして、
遺族に対して失礼のない参列を心がけましょう。
それでは以上です。
ありがとうございました。