こんにちは。
葬儀・終活アドバイザーであり、
「あなたの葬儀」代表の堺です。
葬儀のことを調べている人の中で、
葬儀にはどんな種類があるのか
知りたいと思っている人はいませんか?
昔とは違い、近年においては
さまざまな葬儀が生み出されてきました。
その中で葬儀にはどんな種類があり、
それぞれどれぐらいの費用がかかるのか、
どのようなメリット・デメリットがあるのか
気になるところですよね。
そこで本記事では、
葬儀の種類について詳しく
まとめていきました。
本記事を読めば葬儀の種類が分かるだけでなく、
それぞれのメリット・デメリットを知ることで
自分や家族に最適な葬儀が分かるはずですよ。
- 1 葬儀の種類と特徴
- 2 【種類別】葬儀の費用相場やメリット・デメリット
- 2.1 1.一般葬の費用相場とメリット・デメリット
- 2.2 2.家族葬の費用相場とメリット・デメリット
- 2.3 3.社葬・団体葬の費用相場やメリット・デメリット
- 2.4 4.直葬(火葬式)の費用相場やメリット・デメリット
- 2.5 5.密葬の費用相場やメリット・デメリット
- 2.6 6.骨葬の費用相場やメリット・デメリット
- 2.7 7.市民葬の費用相場やメリット・デメリット
- 2.8 8.福祉葬の費用相場やメリット・デメリット
- 2.9 9.自宅葬の費用相場やメリット・デメリット
- 2.10 10.無宗教葬の費用相場やメリット・デメリット
- 2.11 11.音楽葬の費用相場やメリット・デメリット
- 2.12 12.生前葬の費用相場やメリット・デメリット
- 3 まとめ|葬儀の種類を選ぶ際は慎重に選ぼう
葬儀の種類と特徴
まずは葬儀の種類や特徴についてです。
まとめていくと、以下の通りとなりました。
葬儀の種類 | 特徴 |
一般葬 | 昔から1番執り行われることが多い、一般的な葬儀。 家族や親族だけでなく、故人の知人や会社関係など制限なく参列することができる。 |
家族葬 | 小規模な葬儀で、故人の家族や親族だけで執り行うことが多い葬儀。 一般葬に比べて経済的負担を抑えたい人が利用する傾向にありますが、故人や遺族の意向で家族以外の知人を呼んだりすることもできる。 |
社葬・団体葬 | 企業の社長や会長などが亡くなった際に、遺族だけでなく企業や団体の葬儀委員が主体となって執り行う葬儀。一般的な葬儀に比べると、費用面や規模が格段に大きくなる傾向にある。 |
直葬(火葬式) | 通夜や葬儀などを行わず、亡くなったあとは火葬するだけで終わる葬儀。 家族葬と近しい部分があり、葬儀費用を最小限に抑えることができる。 |
一日葬 | 通夜式を行わず、葬儀・告別式を執り行う葬儀。 通夜式を行わない分、告別式の準備をしっかりできたり、ゆっくりのお別れをすることができる。 |
密葬 | 家族葬と同じで家族だけで執り行うが、誰にも知らせず身内だけでひっそりと行われる葬儀。 後日に「本葬」が設けられ、お別れ会を設けることがほとんど。 |
骨葬 | 先に遺体を火葬して、その後に通夜や告別式を執り行う葬儀。 地域の風習やご遺体の状況次第で執り行われることが多い。 |
市民葬 | 自治体が提供する葬儀。 低予算で葬儀ができ、自治体と提携している葬儀社にて施行できる。 |
福祉葬 | 生活保護を受けている人が受けれる、葬祭扶助によって行われる葬儀。 |
自宅葬 | 一般葬にも家族葬にもできる、自宅で行う葬儀。 ほとんどする人はいなくなってきているが、田舎の方ではまだ執り行われている。 |
無宗教葬 | 無宗教で執り行われる葬儀。 通夜や告別式などなく、自由な葬儀の形を遺族たちで執り行うことができる。 |
音楽葬(無宗教) | 音楽を流して故人を偲ぶ葬儀。 無宗教の葬儀のため、自由に故人が好きな音楽をかけながら故人とお別れができる。 |
生前葬 | 生きている間に行われる葬儀。 事前に葬儀を行うので、自由に楽しくできるのが特徴。 |
上記の通りです。
葬儀と言ってもこれだけの種類があり、
遺族たちの意向や住んでいる地域の風習、
葬儀社が対応できる葬儀かなどによって
葬儀の形というものが選ばれます。
もし葬儀を執り行うことになったら
この中から選んでいくことになるので、
もし近々葬儀が執り行われるかもしれないなら
どれが自分たちに最適かを考えていきましょう。
【種類別】葬儀の費用相場やメリット・デメリット
ここまで葬儀の種類を紹介してきました。
ではそんな葬儀ですが種類別で
どれぐらいの費用がかかり、
どのようなメリット・デメリットが
あるのでしょうか?
順番に解説していきますので、
気になる項目をチェックしてみてください。
※葬儀費用は「葬儀を執り行う費用」と
「お寺に支払うお礼の費用(お布施)」
「飲食費用」などの合計金額です。
葬儀が終わった後のお墓や仏壇費用は
含まれませんので、ご注意ください。
1.一般葬の費用相場とメリット・デメリット
一般葬を執り行うとなると、
費用相場は約80〜200万円となります。
一般葬の場合には、式場使用料や供物料、
返礼品など細かい部分で料金が増えていくので
計算をする際には項目別でどれぐらいの
費用がかかるかをチェックするのが大切です。
メリット
一般葬のメリットは以下の通り。
- 手順が決まっているので、葬儀が始まるまでの流れがスムーズ
- 細かい部分まで満足のいく葬儀をあげることができる
- 制限なく呼びたい人を呼ぶことができる
デメリット
一般葬のデメリットは以下の通り。
- 一般的な葬儀費用を葬儀社に提示されて、葬儀費用が高額になりがち
- 準備に追われてゆっくりとしたお別れができない場合がある
- 参列者が何人くるか予想できず、用意したものが余るというトラブルがある
2.家族葬の費用相場とメリット・デメリット
家族葬を執り行うとなると、
費用相場としては約50〜100万円となっています。
ただし家族葬の場合は
参列者や葬儀の内容を自由に選べたりする分、
家族葬の種類によっては葬儀費用に
ばらつきがあるのが特徴的です。
メリット
- 家族だけの葬儀となるので、気を使わずにゆっくりとしたお別れができる
- 葬儀に向けた準備が減るので、遺族に降りかかる負担が少ない
- 葬儀内容を思い通りに変えることもでき、自由度が高い
デメリット
- 参列者が少なくなりもらえる香典も少なくなるので、一般葬よりも葬儀費用の負担がかかることがある
- 参列者を遺族限定にしてしまうと、参列したかった人からクレームが出たり、後日の自宅弔問の対応が大変になることもある
- まだ家族葬が浸透していない地域では、抵抗感をもたれることも少なくない
3.社葬・団体葬の費用相場やメリット・デメリット
社葬や団体葬の場合は、費用相場としては
約300万円〜2,000万円となります。
会場設営費に加えて、人件費や飲食接待費、
寺院へのお布施や香典返しなど
一般的な葬儀とは違ってそれぞれの項目別で
費用が高額になりがちです。
メリット
- 多くの参列者に来てもらうことで、豪華な葬儀を執り行うことができる
- 葬儀費用は企業が負担することがほとんどで、遺族の葬儀にかかる負担が減る
- 社葬でかかってくる費用は損金として計上でき、節税にも役立つ
デメリット
- たくさんの参列者がくるので、遺族の肉体的負担が大きい
- 参列者の拘束時間が長い
- 短い期間で準備を進めたり、綿密な打ち合わせをして確認事項を進めなくてはいけない
4.直葬(火葬式)の費用相場やメリット・デメリット
直葬や火葬式を執り行うとなると、
費用相場は約10〜30万円となっています。
直葬は通夜式や告別式を執り行わず
火葬のみを行う葬儀なので、
費用は最小限に抑えることができるのが
特徴的です。
メリット
- 葬儀費用を最小限に抑えることができる
- 通夜や告別式などを行わないため、時間的コストを抑えることができる
- 僧侶への挨拶や参列者へのおもてなしなどしなくて済むので、遺族の負担を減らすことができる
デメリット
- 葬儀に慣れている人からすると反対意見が出やすい
- 一般的な葬儀をしたかった人は、あとで後悔をしてしまうこともある
- 参列者を限定してしまうので、お別れをしたかった人から苦情が出やすい
5.密葬の費用相場やメリット・デメリット
密葬を執り行うとなると、
費用相場は約20〜50万円となっています。
ただし密葬は後に本葬を行うことを前提とした
葬儀でもあるので、最初の初期費用を
抑えられても、後に本葬で負担費用が増える
可能性が高くなるのが特徴の1つです。
「密葬=小規模な葬儀」という
イメージが定着しており、家族葬や直葬などの
小規模な葬儀と混合していることもあるので、
間違えないように注意しましょう。
メリット
- 最小限の準備だけで葬儀を執り行うことができる
- 親族以外の参列者を呼ぶことがないので、故人のお別れに専念をすることができる
- 本葬に向けた準備をゆっくりと進めることができる
デメリット
- 葬儀を2回行うことになるので、遺族の肉体的・精神的負担が増える
- 2回分の葬儀費用がかかってくるので、葬儀費用が高くなりがち
- 「顔を見てお別れをしたかった」という参列者から不満などが出やすい
6.骨葬の費用相場やメリット・デメリット
骨葬を執り行うとなると、
費用相場は約30〜150万円となります。
骨葬という形をとる葬儀は珍しく、
昔ながらの風習を取り入れている地域や
故人の状態がよくない場合に
執り行われ流ことが多いです。
骨葬と言っても一般葬や家族葬、
社葬などを執り行うケースもあるので、
どの種類を選ぶかによって費用相場が
大きく変化していくのが特徴となります。
メリット
- 急いで葬儀の日程を決める必要がなく、自由に葬儀の日程を決めることができる
- すでにお骨になっているので、スムーズな式進行が望める
- 県外から遺体を搬送するとなった場合にはお骨になっているので搬送費用がかからない
デメリット
- 参列者が故人の顔を見てお別れをすることができない
- 骨葬という葬儀自体が珍しいので、親族からの反対意見が出ることも多い
- 先にご遺体を火葬する際に抵抗を感じてしまうことがある
7.市民葬の費用相場やメリット・デメリット
市民葬を執り行うとなると、
費用相場は約20〜50万円となっています。
自治体によって提示する金額が異なり、
地域によって大きく葬儀費用が
異なる場合もあるのが特徴的です。
メリット
- 葬儀において最低限必要なものしか用意してないので、葬儀費用を抑えることができる
- 一般的な葬儀と同じように香典をもらえば、費用の負担を最小限に抑えることができる
- 白木祭壇による葬儀が可能で、「葬儀の祭壇は白木がいい」という要望に答えられる
デメリット
- 必要最低限のサービスしかないので、物足りなさを感じやすい
- 地域によっては葬儀で扱う道具類が古いものが多く、質素に見えやすい
- プランの内容を変えることができないので、希望通りの葬儀にするのが難しい
8.福祉葬の費用相場やメリット・デメリット
福祉葬を執り行うとなると、
費用相場は0円となっています。
無料で葬儀を執り行うことができますが、
お葬式を行う喪主や故人、
またはご夫婦が生活保護を受給していることが
条件となってくるので注意が必要です。
さらに事前の申請をしないと
対象者に当てはまらないので
必ず事前に役所に申請を済ませましょう。
メリット
- 葬儀費用がかからない
- 生活保護を受けている人なら誰でも支給を受けることができる
- 無償で葬儀を司式してくれる僧侶がいれば、簡単なお別れ式を執り行うことができる
デメリット
- 直葬しか選べず、満足のいくお別れができないケースもある
- 簡素的な葬儀となるので、参列者から不満が出やすい
- 自分で火葬前に申請をする必要があり、火葬式終了後では福祉葬は認められない
9.自宅葬の費用相場やメリット・デメリット
自宅葬を執り行うとなると、
費用相場は約40〜100万円となっています。
葬儀社で執り行う葬儀と比べると、
式場使用料や控室使用料などの費用が
かかってこないので、一般葬より
少し費用が抑えめになるのが特徴です。
メリット
- 近所の人にもすぐに参列にしに来てもらえる
- 故人が住み慣れていた家で、最後のお別れをしてあげることができる
- 時間などを気にせず、遺族や親族、参列者とゆっくりと思い出話をすることができる
デメリット
- 家の内部が見られてしまうので、プライベート面が丸見えになってしまう
- 準備など全て自宅で行うので、家の片付けが必要となってくる
- 霊柩車の場所やバスの手配などを、自治会の人と協力して設けなくてはいけない
10.無宗教葬の費用相場やメリット・デメリット
無宗教葬を執り行うとなると、
費用相場は約10〜30万円となっています。
火葬だけの葬儀をしたり、
簡単なお別れ会を用意してお花を手向けたりと
状況によって金額が変化してくることが
あるのが特徴的です。
メリット
- 無宗教なのでお布施が必要ない
- 四十九日法要や一周忌など法要ごとにかかってくる費用がなくなる
- 自由度が高いので、遺族が理想とするお別れを執り行うことができる
デメリット
- 代々お世話になっているお寺がいる場合は、お骨を納骨したくても「納骨ができない」と言われることもある
- 自由度が高いということもあって、内容を決めていくのが大変
- 親族や周りの知人関係から、賛成されないケースもある
11.音楽葬の費用相場やメリット・デメリット
音楽葬を執り行うとなると、
費用相場は約10〜30万円となっています。
プロの演奏家に依頼をする依頼金がほとんどで、
1人あたりに対して5万円ほど支払うのが
一般的です。
しかしCDやDVDなどを流して
音楽葬を執り行うなら、より安くなります。
メリット
- プロの演奏家を呼ぶことで、盛大なお別れ会を開くことができる
- 葬儀にかけた曲が流れるたびに、故人を思い出すきっかけを作れる
- 家族が中心になった葬儀となるので、後悔のない葬儀を進めることができる
デメリット
- 浸透している地域は少ないため、周りから反対されやすい
- 遺族が曲をチョイスする必要があり、準備に手間がかかる
- プロの音楽家に依頼をする際には、葬儀社ではなく自分たちで手配しなくてはいけないことが多い
12.生前葬の費用相場やメリット・デメリット
生前葬を執り行うとなると、
費用相場は約20〜100万円となっています。
規模は人それぞれで異なりますが、
豪華な食事会を開いたりホテルを貸し切ったり
することで、費用が大幅にかかってくるのが
特徴の1つです。
メリット
- 自分自身で葬儀のプランを立てることができる
- 遺族に対して葬儀の負担をかけさせない
- 今までの感謝の気持ちを、自分自身の言葉で伝えることができる
デメリット
- 遺族によってはもう一度葬儀をする場合もあり、二重で葬儀費用がかかることもある
- 生前に葬儀をすることに対して抵抗を持つ人は多い
- 資産の残し方など遺産相続の話をしたりもするので、遺産トラブルも起きやすい
まとめ|葬儀の種類を選ぶ際は慎重に選ぼう
ここまで葬儀の種類やそれぞれの費用相場、
メリット・デメリットについて
まとめていきました。
昔と比べて葬儀の種類は増えましたが、
それぞれメリット・デメリットというのは
多種多様です。
それぞれの家庭によって事情は異なるので、
もし葬儀の種類を選ぶことになった際には
慎重に選ばなくてはいけません。
それぞれの葬儀の特徴を理解した上で、
後悔しない葬儀を選んでみてくださいね。
それでは以上です。
ありがとうございました。