こんにちは。
葬儀・終活アドバイザーであり、
大手葬儀社に6年間勤めた経歴がある
「あなたの葬儀」代表の堺です。
通夜や葬儀が執り行われると聞いて
いざ葬儀式場に向かった際に、
どのような言葉を伝えるべきなのかで
迷っているという方はいませんか?
葬儀では何かしら慰めの言葉をかけたほうがいいと
考えがちですが、喪主や遺族に対して
かける言葉は何になるのか、葬儀に参列したことが
ない人からすると分からないところですよね。
そこで本記事では、通夜や葬儀・告別式でかける
言葉を「喪主」「親族」「受付」「友人」別で
紹介していきます。
本記事を読むだけで、それぞれでかけるべき言葉が
わかるので、失礼のないお悔やみの言葉を
伝えたいと考えている方はぜひ
参考にしてみてください。
通夜や葬儀・告別式でかける言葉【喪主・遺族の場合】
喪主や遺族にかけるべき言葉ですが、
まとめると以下の通りです。
- 「この度はご愁傷様でございます」
- 「この度は心よりお悔やみ申し上げます」
- 「心中お察しいたします」
- 「誠にご愁傷様です」
上記の通り。
ただし喪主や遺族は葬儀の時となると、
準備をで忙しかったり他の人と話していたりと
言葉をかける時間が少ないケースがほとんど。
喪主や遺族と関係が深い場合は
頃合いを見計って言葉をかけるべきですが、
それ以外の近所の人や会社関係の人たちは
無理に声をかけないほうが得策です。
なのでもし喪主や遺族から話しかけられたら
お悔やみの言葉を伝えて、忙しそうなら
遠目からでも頭を下げてお悔やみの気持ちを
伝えるのが丁寧な対応方法となります。
通夜や葬儀・告別式でかける言葉【親族の場合】
次に通夜や葬儀・告別式において
親族にかけるべき言葉ですが、
まとめると以下の通りです。
- 「寂しくなりますね」
- 「突然の訃報で驚きました」
- 「心中お察しいたします」
上記の通り。
「ご愁傷様です」「お悔やみ申し上げます」などの
言葉は、喪主や遺族にお悔やみの気持ちを
伝える際に使う言葉になります。
親族の場合は喪主や遺族と立場が異なるので、
かける言葉は悲しい気持ちを共有し合う言葉を
伝えるのが正しい挨拶方法です。
また特に親族と親交関係が深くない場合は、
無理に声をかけずに葬儀が終わるのを
心静かに待つようにしましょう。
通夜や葬儀・告別式でかける言葉【受付の場合】
次に通夜や葬儀・告別式において
受付にかけるべき言葉ですが、
まとめると以下の通りです。
- 「この度はご愁傷様でございます」
- 「この度は心よりお悔やみ申し上げます」
- 「心中お察しいたします」
- 「誠にご愁傷様です。御霊前に(香典を)お供えください」
上記の通り。
葬儀における受付は
- 故人の遠い親族
- 自治会関係
- 会社関係
- 受付代行業者
などが取り仕切っていることがほとんどです。
しかし葬儀式場についたら受付は1番最初に
お悔やみを伝える場所でもあるので、
喪主や遺族と同じ内容の言葉をかけるのが
葬儀のマナーとなります。
また香典は供養の気持ちを伝えるとともに、
『故人の霊前に備える金品』という役割もあるので
「御霊前に(香典を)お供えください」と
付け足すと、より丁寧ですね。
通夜や葬儀・告別式でかける言葉【友人の場合】
次に通夜や葬儀・告別式において
友人にかけるべき言葉ですが、
まとめると以下の通りです。
- 「この度は急なことで大変だったね」
- 「この度は突然のことで。。。」
- 「この度はお気の毒なことで。。。」
- 「この度はご愁傷様でした」
上記の通り。
ただし実際の葬儀となると、
声をかけれないのが本音です。
実際に友人の弟が亡くなった際の
葬儀に参列した経験がありますが、
ただただ悲しみに暮れており、
声をかけるどころの状態ではありませんでした。
なのでもし友人に声をかける際には
やわらかい言葉遣いで話しかけつつ、
友人のことを気遣っている意思表示を
示していくことが大切となります。
長いお悔やみの言葉を伝えるのではなく、
『一言』にお悔やみの気持ちを込めることが
参列者に求められる最低限の気遣いです。
通夜や葬儀・告別式でかけてはいけない言葉
ここまで状況別で、通夜や葬儀・告別式にて
かけるべき言葉をまとめていきました。
では逆に通夜や葬儀・告別式で
かけてはいけない言葉とは何があるのでしょうか?
まとめると以下の通りです。
- 書き言葉によるお悔やみの言葉
- 忌み言葉や重ね言葉
- 励ましの言葉
せっかくお悔やみの気持ちを伝えようとしても、
たった一言で葬儀において失礼に値してしまう
ケースも少なくありません。
なのでこれから紹介する言葉は、
葬儀中は決して使わないように心がけましょう。
書き言葉によるお悔やみの言葉
よく間違いがちではありますが、
以下の言葉は書き言葉によるお悔やみの言葉なので
人に話しかける際に使ってはいけません。
- 「哀悼の意を表します」
- 「ご冥福をお祈りいたします」
「哀悼の意を表します」は
『人の死を悲しみ、心が痛む』という
意味合いがありますが、書き言葉です。
また「ご冥福をお祈りいたします」は
『故人の死後の幸福を祈る』という意味が
ありますが、書き言葉として使用されます。
書き言葉は基本的に弔電や手紙などで
使用するのが適切なので、
喪主や遺族に言葉をかける際には注意しましょう。
忌み言葉や重ね言葉
葬儀マナーとして
『忌み言葉』や『重ね言葉』は使用しないのが
正しいマナーとなります。
- 忌み言葉・・・不吉な意味合いがあるとされている
- 重ね言葉・・・不幸が重なると言われている
以下の通り。
- 浮かばれない
- 浮かばれぬ
- 無くす
- 滅ぶ
- 迷う
- 倒れる
(重ね言葉の例)
- わざわざ
- たまたま
- 重ね重ね
- しばしば
- いよいよ
- くれぐれも
他にもたくさんありますが、
ついつい使いがちな言葉が
忌み言葉や重ね言葉となることがあります。
なので実際に言葉をかける際には
できるだけ避けるようにしましょう。
励ましの言葉
参列者の中には悲しみを和らげようと
励ましの言葉をかける場合もありますが、
遺族に対して負担に感じる場合があるので
やめておきましょう。
励ましの言葉の例を示すと、以下の通りです。
- 「頑張ってください」
- 「故人もみんなに見送られて幸せですよ」
- 「元気を出しましょう」
たった一言ではありますが、
実際に上記の言葉を伝えたことによって
トラブルが巻き起こしてしまったという
事例も経験があります。
参列者の心構えとして大切なのは、
余計なことは言わずに悲しみが落ち着くのを
見守ることが求められるので、言葉選びには
注意が必要です。
まとめ|葬儀の場ではかける言葉選びを慎重に選ぼう
ここまで葬儀でかける言葉を
喪主や遺族・親族・受付・友人別で
紹介してきました。
葬儀の場というのは、
言葉ひとつで感謝されることもあれば
相手にとっては失礼な言葉と感じ取られる
場合もあります。
言葉とはそれだけ相手に与える力が強く、
心が不安定になりがちな葬儀においては
より大きな力となるのです。
なのでこれから葬儀に参列する方は、
ぜひ本記事を参考にして失礼のない
言葉遣いを心かげてくださいね。
それでは以上です。
ありがとうございました。
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